多摩川源流の蕎麦
標高700m多摩川の源流に位置する小菅村で、毎年収穫されている蕎麦の実を受けつなぎ今年も新蕎麦が収穫できました。
小菅村は、昼夜の気温差が激しく山の斜面にへばりつくよう畑のため、栄養素に乏しい畑が多かったため雑穀くらいしか育たない厳しい環境でした。そんな雑穀の1つである蕎麦栽培は、今でも村内で広く栽培されています。
新蕎麦とは・・・
新蕎麦バといっても、小菅村では蕎麦は年に2回収穫できるため夏に収穫するものを「夏蕎麦」とよび、秋に収穫するものを「秋蕎麦」と呼ばれています。今回皆様にご紹介するのは秋蕎麦で、夏蕎麦より香りが高く風味が豊かです。
しかし、夏から秋にかけて栽培するため台風などの強い風雨にさらされ倒れてしまうことも多く、収穫の豊凶は天候次第という生産者泣かせです。
種まき、天日干しも全て手作業
私たちは、村の方からタネ蕎麦を分けて頂き、毎年8月上旬に種まきを行い、9月上旬に「土寄せ」という作業を行います。なぜ、「土寄せ」という作業を行うかというと、蕎麦は細い茎で育つため、台風や風雨により倒伏しないようするためです。
9月下旬ごろに白い花が咲き、実の7割ほどが黒く成熟する頃に一つ掴みづつ鎌で刈り取り、天日干しを行い追熟を行いました。天日干しにより、蕎麦内部の水分を減らし風味を豊かにすることができます。
私たちの蕎麦栽培への想い
村内で広く栽培されている蕎麦ですが、生産している村民の方々はみな高齢になりつつあり、栽培面積も年々減少の一途をたどっています。当団体としても、小菅村から蕎麦のある風景と今後もお客様へ地元産の蕎麦を提供できるよう、村民の方から栽培技術や蕎麦打ちの方法、知恵を引き継ぎながら生産しております。
注文後に精粉
ご注文を受けしだい製粉し袋詰めを行い発送するので、蕎麦本来の風味や鮮度を保ちながらご家庭へお届けできます。
ぜひ野趣あふれる多摩川源流の田舎ソバをご家庭でお楽しみください。
蕎麦粉を購入しても、自宅で蕎麦を打てない。という方!
蕎麦粉を購入しても、ご自宅でソバを打つことは大変かと思います。ぜひ、簡単にソバ本来の風味を楽しめる「そばがき」をお勧めいたします!「そばがき」の作り方については、こちらをご覧ください。
■蕎麦がきの作り方@NPO法人多摩源流こすげ
http://npokosuge.jp/blog/4902