おばあちゃんの作る、「田舎流」伝統の味
「これが、小菅村のおばあちゃんたちが作ってきた、田舎流伝統の味だ!」そう、誇らしそうに語るのは日喜屋の新造さん。
1つ1つ、丁寧に手もぎをして収穫した青梅を、自家栽培で育てた赤シソと一緒に漬けこんだ梅干し。完熟な梅を、昔から続く小菅流秘伝の漬け込み方で作りあげました。食材を育てる所から袋に詰める瞬間まで、愛情をこめて夫婦で手作りする新造さんと町子さんの梅は2種類あります。
フルーティーで後味が爽やか。老若男女問わず愛される優しい味でカリっとした歯ごたえの「ちょい甘梅」。そして、やわらかで絶妙な塩加減と香り豊かなシソの風味が堪能できる、ご飯のお供にぴったりな赤色をした「梅ちゃん」。
一口食べた食感の感動とシソの引き立つ風味に、一粒たべると思わずもう一粒!と手が出てしまいそうになります。
小菅村の自然の恩恵をうけて育つ自慢の「うめ」と「しそ」
「食材選びでは念入りに、良いものだけを選別する。無農薬だからおいしいものになるのよ。」町子さんのお話を聞くと、肥料や薬剤は一切使わずに梅づくりに励んでいるとのこと。
しかし採れるものの中には、無農薬だからこその問題「成長不良・傷・虫食い」の梅などもあるそうです。その中で、選りすぐりの梅を自分の目で確かめ手作業で選んでいきます。
そのために、丁寧に手もぎで収穫ができるようにと考えられて低い位置に植えられた梅の木。採れる梅の量は少なくなるが、「本当においしいもの」が採れると町子さんは言います。
草が肥料になり、澄んだ清らかな風を受けてすくすくと育っていく梅たち。そんな小菅村の自然環境の中にある青梅は、まさに自然の賜物であるといえます。
また、梅と一緒に漬けるシソにも「こだわり」があるとのこと。最大傾斜が40度ともいわれる急斜面を利用する畑「掛け軸畑」で育てている無農薬自家栽培の赤シソ。漢方にも使われる赤シソはビタミン・ミネラルを多く含んでおり日本でも再注目されている健康食材でもあります。スーパーで売られている漬け梅は着色料が使われていたりしますが、日喜屋では「赤シソ」と一緒に漬けることで自然と梅が赤くなるそうです。
無添加で着色料もなし、小菅ならではの自然から採れた選りすぐりの自慢の「うめ」と「しそ」をかけ合わせて出来上がる、贅沢な一品です。
「おいしいもの」を届け続けたい
代々受け継がれてきた梅を夫婦で長年作り続けてきた…その熱意と努力の原動力になっているものとは、一体何なのだろうか?
問いかけてみると、「自分たちがこだわりぬいて作った梅を、おいしい!と言って食べてくれる消費者の声が、何よりも嬉しい」と新造さんと町子さんは口を揃えて言います。消費者の中には、「昔っからの味がやっぱり食べたい!」という声も少なくないそうです。
ある購入者からは「こんなおいしい梅は食べたことがない」という感謝のお手紙が届いたこともある、と本当に嬉しそうに話す町子さん。
そんな「おいしいもの」を届け続けたいとの熱い想いで、愛情をこめて手作りされた伝統的な梅干しの味を、ぜひあなたの日々の食卓にもいかがですか?
こだわりのしそ漬け梅を作り続ける木下さんご夫妻
ちょい甘梅
原材料は、小菅村産梅、しそ、塩、砂糖と至ってシンプル。
塩水に一晩つけて梅が黄色くなったタイミングで砂糖を入れて重しをのせます。その際に、砂糖を吸い込みやすいように割れ目を入れるのがポイント。最後に赤シソを入れて漬け込んでいきます。
そうして、梅の概念を覆すようなフルーティーで優しい甘さの「ちょい甘梅」の出来上がり。子供でも食べやすく、おやつにも向いています。もしかしたら梅干しが苦手な方でも、パクリと食べれてしまうかもしれません。440円(税込)
梅ちゃん
原材料は、小菅産梅、しそ、塩。
収穫した青梅を水に一晩漬け灰汁抜きをして乾かします。そして樽の中に梅と塩を入れ、重しをのせて漬け込んだ後に赤シソを加えます。
長年に渡って梅づくりに励んできたため、絶妙な塩加減も手慣れたものになったという新造さん。
思わず、「ご飯をもう1杯!」とおかわりしてしまいたくなる、そんな小菅流伝統の味の「梅ちゃん」です。380円(税込)
同じ梅と赤シソを使っているのにも関わらず、この2つの梅干しの違いは、砂糖の有無と漬け方だけ。なのに、食感も風味も遥かに違う。ぜひ、この2つを食べ比べてみても面白いのでは?