小菅村のオリジナルタオルができました
小菅村の豊かな自然と暖かな村民をイメージしたオリジナルタオルができました。
抜群の吸水性能で定評のあるホットマン株式会社の生地をベースに、小菅村の奥秋縫製で働くおかあさんたちがタオルを縫い上げます。企画デザインはNPO法人多摩源流こすげのスタッフが行いました。
タオルのデザインには小菅村のシンボルマークである、象形文字を模した「太陽」「鳥」「川」「魚」「草木」「月」が刺繍してあります。
小菅村の自然をイメージした3色
小菅村では、村の山並みや屋根、その他見えるもの全てを、「源流の村小菅としてふさわしい景観にする」することを目的として源流景観計画が作られました。
源流景観計画では、家の屋根の色や、案内看板などについて「小菅のイメージカラー」というものを決めています。その中でもタオルとして親しみのもてる3色を採用しました。
多摩川の源流である小菅村の清流をイメージした「ブルーグリーン」、小菅村の豊かな山々をイメージした「ライトグリーン」、小菅村で日本初の養殖に成功したヤマメをイメージした「サーモンピンク」です。
抜群の吸水性能とさわり心地
小菅村オリジナルタオルは、明治元年創業のホットマン株式会社が開発した「1秒タオル」が生地のベースになっています。「1秒タオル」とは1cm角に切ったタオルを水に浮かべたときに1秒以内に水中に沈み始めるタオルのことで、非常に高い吸水性能が特徴です。
押し当てるだけで瞬時に水を吸収してくれるので、お風呂上がりの敏感なお肌や髪、赤ちゃんにもやさしく快適に使え、さわり心地もとても気持ち良いです。
■ホットマン株式会社 1秒タオル
http://hotman.co.jp/onesecond
3社の名称が入ったこだわりのラベル
このタオルのラベルには、ホットマン株式会社、奥秋縫製、NPO法人多摩源流こすげと3社の名前が入れあります。
オリジナルラベルの場合は、NPOのネームだけで良いのかもしれません。しかしこのタオルはNPOだけでは実現できなかったのと、村内に縫製工場があり普段は中々表舞台に載ることが少ない作業場の皆さんのことを、多くの方へ知って頂きたいという思いがあり、3社の名前を入れて作成しました。
村のおかあさん達が手作業で仕上げるタオル
「ダダダダダダ、ダ、ダッ」
リズムの良いミシンの音が絶え間なく聞こえる作業場。ここでは村のおかあさん達が一枚一枚手作業でタオルなどの縫製作業を行っています。
機械で造られるのと違い、この様に一枚づつ縫い上げていくことに驚かされます。
笑顔で働くおかあさんたち
奥秋縫製で働く人たちはオーダーメイドの1枚のガウンなどを、1人の人が作業書に沿って1人で縫い上げていく、まさに【専門技術集団】です。
作業が終わらなかったり、納期がせまっていたら居残りしたりして仕上げていくそうです。たしかに、村の中が暗くなっていても、作業場に明かりがともっていることを何度か見たことがあります。
取材中も、オーダーメイドの仕立てを行いつつも、気さくに受け答えくれる皆さんは口々に「仕事が楽しい」と答えてくれる笑顔が絶えない作業場でした。
まだまだ現役の91歳の社長!
そんな奥秋縫製を一代で立ち上げ、いまも現役として作業場に立つのは奥秋モリエさんです。歳を聞いて驚きました、91歳だといいます。周りからは、「もう少し仕事を減らせば」「体を休めたほうがいい」と心配されているようですが、当の本人はバリバリの現役で今日も作業場にたっています。
いつも作業場を訪れると、お茶を出してくれたり村のおやつを出してくれたり、まさに村のおばあちゃんですが、作業場いる時は経営者の顔になります。
「次は直営店をやってみたい」「お土産をつくってみたい」「もっと営業しなきゃだめだ」などなど、そこにいるのは91歳のおばあちゃんではなく、アイデア豊富で他の従業員をまとめる経営者です。
村の「優しさ」を含んだタオル
小菅村には移住した子も親戚の子も全ての子ども達を見守りながら成長を見守る風土があります。
村の大人たちで小菅の遊びや自然を子ども達へ伝える「小菅人を育む会」や、小中学校の運動会、村民体育祭などでも、多くの大人が子ども達と接し、一人一人の名前が分かるほどです。
まさに村に住んでいる子ども達は皆、「小菅村の子」として、自分たちの子どもの様です。
この村のもつ「優しさの風土の空気」を、このタオルを手作業で縫製する村のおかあさんの優しさと温もりと共に皆様にお伝えできればと思います。
奥秋縫製のおかあさんたち