ぱりぱりとした触感がくせになる、せんなり漬け
ぱりぱりとした触感と、甘辛い味付けがご飯にピッタリな「せんなり漬け」という漬け物が小菅村にあります。「せんなり」という野菜をみなさんはご存じでしょうか?せんなりは隼人瓜(はやとうり)の別名で、一度に千個くらい沢山なるので「せんなり」と呼ばれています。
「せんなりはキュウリよりぱりぱりで歯ごたえがよく、字のごとく沢山収穫できて塩漬けで保存が効くので漬け物にはピッタリ!」と、せんなりの栽培・加工・販売までを手掛ける木下町子さんは言います。
試行錯誤を重ねたせんなり作り
沢山なるせんなりでも条件次第で収穫量が大きく変わります。せんなりを植えるにあたってどのような条件がいいのか、町子さんは色々試行錯誤したと言います。
涼しくならないと上手く出来なかったら、かんかん照りの太陽に当たりすぎてもダメだったりと色んな畑を試して、ようやくせんなりに適した畑条件を見つけることができたそうです。少し日陰で水分ができやすいところが、美味しく量がたくさん採れるせんなりには適していると、町子さんは話します。
「せんなりは沢山とれるので収穫や保存するのが一番大変」という町子さんですが、夫の木下新造さんと夫婦二人でせんなり作りをやっていて、夫婦二人三脚で手間暇かけて作るからこそ、質がよく豊富なせんなりができるのではないかと思います。
添加物を使わないシンプルな味付け
味つけはシンプルに、しょうゆ、おす、さとうのみの味付け。隠し味として紫蘇の実で香り付け。この味付けも、試行錯誤をするなかで美味しくできたから、この味付けでいこうと決めました。煮込みの回数にも手間がかかっていて、一回煮込むだけでは味が薄いので、日をあけて二回三回と繰り返し煮込みます。
それ以下でもそれ以上でもない味付け。自分が美味しいと感じたものを提供しようと思ったと町子さんは言います。シンプルな味付けの中に、町子さんのせんなり漬けへのこだわりが伺えます。
ご飯にあい、色々な食べ方ができる
せんなり漬けの魅力を聞いてみると「やっぱり、ぱりぱりとした触感とご飯にあうこと。」と町子さんは言います。ぱりぱりとした感触、音が食欲をそそります。
そのままご飯に添えて食べてもよし、お茶漬けにしてもよし、刻んででおにぎりにしてよしのせんなり漬け。細かく刻んで納豆に混ぜても美味しく頂けました。
町子さんは皆さんの好きな食べ方で食べてもらいたいと言います。みなさんもお好きな食べ方でせんなり漬けを食べてみてはいかがでしょうか。
こだわりのせんなり漬けを作る木下町子さん